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わが家はツーバーフォー

わが家はツーバイフォー

狭小敷地の難題を克服し 最大の満足感を生み出す

写真:外観

機能性から生まれた外観デザイン
商業地域のため、北側道路を挟んで店舗と対面。プライバシーの確保と採光・通風を両立させる仕掛けが、左手の窓前に設置したルーバーである。窓面積は限られているが、デザインを考慮して、2階から3階の窓下まで設置。3階の窓は消防法で定められた非常侵入口である。そのルーバーを包むように、軒の出と袖壁をつなげた。白い漆喰系の壁が汚れるのを防ぐためである。いずれにおいても、機能ありきのデザインだと設計の立河さんは言う。

写真:玄関アプローチ

外観と調和するエクステリア
間口6mと限られているため、オープンエクステリアに。芝生に挟まれた3本の道は、アプローチとクルマの左右のタイヤのルート。道路から伸びる水平ラインと建物の垂直ラインが調和する。

「市内中心部に建つ22坪の狭小地に、予算という現実の壁のなか、建築主の希望を織り込みながら、面積以上の広がりのある空間を実現させた」
──この総評のもと、昨年の広島県主催の住まいづくりコンクールで優秀賞に輝いたY様邸。
(株)トータテハウジングの「商業地域・北向き22坪の敷地への挑戦」による実績は、まさに「新居での日々に喜びを感じている」と語るご家族にとって新たな礎となりました。

写真:竣工前の建設地

竣工前の建設地

写真:外観ファサード

外観ファサード

ツーバイフォーなら夢を実現できる

広島市・商業地域のなかにある敷地は、準防火地域に指定され、耐火・準耐火建築物にしなければなりません。しかも、狭小地のため、ご夫妻の要望を叶えるには木造3階建てが必須となります。しかし設計者の立河さんは、初めてこの敷地を訪れたとき、「厳しい敷地条件だが、ツーバイフォー工法なら満足してもらえる住まいが建てられる!」
──プランニングの可能性が脳裏を巡ったそうです。

22坪の敷地は間口約6m、奥行12.4mの長方形。しかも、北側道路を除く三方には高い建物が接近し、通常の側面の窓からの採光は望めません。「残っているのは天空だ!」
──3階のトップライトから陽光を取り入れ、2階のLDKに届ける仕掛けが施されました。LDKは23畳のオープンプランとし、中央のダイニングと階段室を吹き抜けにするとともに、3階のその間の通路を光を通すガラス敷きにしたのです。

写真:LDK

2階のワンフロア全体をLDKに
オープンLDKは中央のダイニングが吹き抜けているため、23畳という平面だけでは語れない広がりをもつ。

写真:リビング 写真:トイレ

リビングはくつろぎの設計・演出に
吹き抜けのダイニングから一歩移動しただけで、落ち着いた空間に。テレビの後ろのアクセントウォールは、調湿・ニオイ吸着・VOC 吸着の機能をもち空気をきれいにするデザインタイル。上部には間接照明を設置。照明ボックスの黒い縁が空間を引き締める役目をしている。写真正面の窓の外に目隠しのルーバーが設置されている。

キッチン脇は家事コーナー
洗面室&トイレに隣接して洗濯機置き場がある。短動線なので、作業が苦にならずに行える。

写真:3F通路

3階の通路はガラスのブリッジ
トップライトやハイサイドライトから注ぐ陽光を2階のLDKに届けるために、3階の通路をグレーチングと強化ガラスのダブルで仕上げている。6mm厚の薄いスチールの手すりとブラケット照明のカバーはブラックでカラーコーディネート。

写真:3F通路 写真:階段
3階のガラスの通路は光が行き交う場

強化ガラスとグレーチングの下には受け梁を通し安定性を確保している。陽光を下階に届けるだけでなく、照明の明かりを上階に伝える。グレーチングを抜けてきた光は、朝、昼や春夏秋冬、さまざまなシルエットを落としてくれる。

内装の白を基調に、段板や手すりなど黒をアクセントとして使うシンプルなインテリアは、グリーンだけでなくさまざまな有彩色が映える。観葉植物が置いてあるところも吹き抜けになっている。

写真:吹き抜け

ダイニングから3階のブリッジを見上げる
階段を上がっていくとガラスの通路に着く。トップライトから降り注ぐ光のシャワーを浴び、心地よさに包まれる。
ブリッジの左手が寝室、右手が子供室と3畳の大きな納戸となっている。


耐力壁を確保する設計が生む利点

1階には浴室、洗面室、トイレ、客間という小空間を設け、必要な耐力壁を確保しました。そのプランニングは「さらなる利点を生み出す倍返し設計!」
──1階ゆえ、水廻りの工事のトラブルが発生しにくく、メンテナンスも容易です。また、電気給湯機の貯湯タンクを最短の浴室脇に設置することが可能となったため熱効率に優れ、ランニングコストを抑えることができました。


間接照明で広さと安らぎを演出する

「玄関ドアを開けると、間接照明が足元を照らし、出迎えてくれます」
──ご夫妻がこだわられた玄関照明は、土間に設置した収納棚の下と、ホールの上がり框の下を空けてライトを設置。浮いているような演出が施され、実際以上の広がりが感じられます。また、人感センサーの設置により自動点灯し、安全性・利便性、そして豊かさと安らぎを覚えます。基調色である白のインテリアは、間接照明を引き立たせ、明るさを倍増させています。

写真:玄関 写真:玄関

玄関ドアのガラスの袖壁と間接照明で明るさを確保
玄関扉は袖部分にガラスが入った引戸。外壁とコーディネートし同色にした。玄関には窓がないため、既成品を上手に取り入れる。玄関収納とホールの上がり框の下を空けて設置した間接照明は格調高い雰囲気を演出する。照明はLEDを使用。

写真:外観(夜)

窓から漏れる明かりに喜びを感じる
ご主人は、夜、家の前に辿り着くと、家の明かりを眺めながら、一国一城の主になった満足感と、街のランドマーク的な役割を果たせる喜びを感じると言う。


スタッフからのメッセージ

(株)トータテハウジング 設計課  立河 博喜

立河 博喜さん

私は、「倍返し」が設計者の役割だと考えています。お客様の言われたことだけに応えるのではなく、複数ものメリットを加えて倍返し。また、要望が現実不可能なことだったら、どのようにそれ以上の魅力を備えることができるか、思考を巡らせます。その1つの方法が、お客様と一緒にシミュレーションをすること。設計にはこれが正解というのはありません。将来の暮らしを描き、それがシンクロされれば受け入れていただけます。キャッチボールをし、納得しながら決めていっていただけることで最大の満足感が得られると思うのです。
弊社は、7社より構成される「住生活総合企業グループ」トータテグループの一員であるため、このお住まいのように、土地探しのお手伝いにもお応えでき、最高の住まいをトータルで提案・提供することができます。
「顧客第一主義」をモットーに、地域の発展とお客様の住生活の向上への貢献に取り組むトータテグループのもと、弊社は資産価値の高い住宅、環境保護にも配慮した「親から子へ、子から孫へ」時代を超えて受け継がれる家づくりを目指してまいります。

 

DATA
敷地面積/74.97m2(22.67坪)
1階床面積/28.56m2(8.64坪)
2階床面積/43.47m2(13.15坪)
3階床面積/33.50m2(10.13坪)
延床面積/105.53m2(31.92坪)
設計・施工/株式会社トータテハウジング
URL:http://totate-h.jp/
TEL:082-247-3655

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

 

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