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わが家はツーバーフォー

わが家はツーバイフォー

こよなく木を愛し、本物にこだわり抜いた家

写真:外構・外観

外構・外観のデザインテイストはシンプル&シャープ
生活する器である建物は木造にこだわる一方、外構はコンクリート打ち放し、外観フォルムはシンプル&シャープなボックス型という好みのテイストに。大きな建物なので、手前のボックスにだけブラウンの陶器タイルを張り、デザインのアクセントにした。

シャープで凛とした雰囲気を好むご夫妻が、夢のマイホームの実現を求めて、たどり着いたのがツーバイフォー工法。希望されたデザインはRC造では容易に叶えられるものでしたが、「コンクリートは肌に合わない」と、木造を強く望まれたのです。
大阪ガス住宅設備(株)さんなら、ツーバイフォー工法で、RC造のようなモダンさを表現できると、願いを託して建築を依頼。こだわり抜いた住まいの完成に満足され、竣工から8ヵ月、「快適に過ごしています。何の文句もありません」と、ご夫妻は本物に囲まれて暮らす幸せを味わっておられます。

敷地の特性を生かし、スキップフロア構成のコートハウスに

100坪を超す広さの敷地は南側道路より80cm高いため、駐車スペースを確保するための対策が必要でした。また、道路の反対側に建つ4階建てのマンションの共用階段と対面するため、プライバシーを確保する設計が求められました。
チーフデザイナーの寳さんが巡らせた設計手法は二つ。一つは半地下にビルトインガレージを設け、スキップフロアの構成にすること。半地下のビルトインガレージから6段上がった1階に、玄関をはじめ、LDK、サニタリー空間があるというスキップフロアのプランになっています。中2階のアトリエへはガレージからそのまま入れるようになっています。内部からは、リビング内に設置された階段からプライベートエリアの2階へ上がり、そこから中2階へ降りることになります。アトリエはご主人の隠れ家。この動線は、遊び心旺盛なご主人のたっての希望でした。エレベーターも設置され、2階、屋上へ。やはりご主人が切望し、ほぼ毎日利用しているという屋上の露天風呂へのアクセスはエレベーターだけです。
もう一つは、プライバシーを守るため、道路側は閉じ、建物の中央に中庭を設け、コートハウスにしたこと。中央部に光と風を取り入れるとともに、部屋から外、そしてまた屋内が見えるという豊かさを演出し、ご家族はその快適さや美しさを堪能されているそうです。

写真:階段 写真:ロフト

スキップフロアを活用した2層の個室
個室はガレージの上に位置するため2層構成に。上部は憩いの場、下部には本棚が造り付けられている。クロゼットの上はロフトで、そのスペースを入れると3層構成である。

写真:ガレージ

土を掘り下げて半地下にビルトインガレージを設置
半地下に自宅用の車庫と、外部にゲスト用の2台分の駐車スペースを確保した。車庫には電動式木製シャッターを設置。写真左手のガラスのドアの向こうは玄関土間。中2階のアトリエ(ご主人の隠れ家)へ上がる階段が上に伸びている。

写真:中2階

ガレージから階段で行く中2階のご主人の隠れ家
「気兼ねなくたばこが吸える部屋に」という要望から壁はベンガラ調のクロス。床はスプーンカットのパイン材。マッサージを受けているような気持ちよさだという。畳の部分には床暖房が入っている。柱や梁を現わしにする真壁造りの趣にし、飾り梁にはLED照明を埋め込んでいる。

写真:露天風呂

屋上に設置したヒノキの露天風呂
露天風呂はご主人の「これだけは譲れない」というたっての願いを叶えたもの。
朝日とともに浴びたり、夜、星空を見上げながら、ほぼ毎日使っている。
浴槽もステップも洗い場もすべてヒノキ。
右手に、中庭の吹き抜けに面する格子窓を設置し圧迫感を解消。


全館空調により、家じゅう心地よい

全館空調のM様邸は、つねに家じゅうが適温に保たれています。しかも、太めのダクトの採用により、温風・冷風がゆっくり流れるので、自然の陽だまりや木陰のような心地よさだといわれます。その効果はツーバイフォーの気密・断熱性の高さを実証するもので、以前の住まいより電気代もかからないとのこと。また、エコウィルを導入。ガスエンジンで電気をつくり、そのときに出る熱を利用して給湯と床暖房を行うので、経済性だけでなく、環境・省エネ性にも優れるというシステムです。


材料・ディテールにこだわりご主人自ら銘木店へ

木の家にしたいという要望は、内装にも活かされています。リビングや洗面室、トイレの壁やドア・扉の面材などに使われている木は、ご主人が銘木店に赴き、自分で選び、職人さんに加工をお願いしたものだそうです。
また、ご主人は、訪れた場所や展示会で気に入った材料を写真に納めて見本にするなど、内装材すべてにこだわりました。それが、リビング階段のサイドにある壁に総張りしたアンティーク調のタイル。モダンな空間に、対比するテイストで独自性を生み出すコーディネートが光ります。住まいの顔である玄関ホールの床に使用した、溶岩のような荒々しさのなかに光沢があるタイルもその一つ。ゲストを迎える気持ちが込められています。

写真:リビング

天井を下げなければならないというマイナスを意匠性でプラスに
リビングの床はカーペットと大理石調タイルの2段構成。下がり天井は実際に紐を編んだような織り込みクロス。この天井の中に空調ダクトが入っている。また、建築化照明を施し、間接的な光を楽しめるようにした。ダイニングへ通じる木の引き戸を閉めると、織り込みクロスの下に入る仕掛けになっている。

写真:洗面所 写真:1Fトイレ

収納とわからないように壁と扉を一体化
洗面室の床材は、バスルームと同じものを使用。造り付け収納の扉の面材は壁材と同じものにして、すっきり見せている。洗面カウンターも同じ材で、銘木店で選んだもの。ミラーの上下はガラスのモザイクタイルで、照明が当たると光り、空間が華やぐ。

収納の大きな扉に銘木店で選んだ木を使用
地窓をつけ、部屋のような趣の1階のトイレ。泥棒にも注意し防犯ガラスを使用。便器の背後の収納扉の木はリビングのドアと同じ材で銘木店で選んだもの。洗面ボール脇のパイプスペースに設けたニッチの奥の壁にも、同じ木を張った。

写真:玄関ホール

来客が多いことに配慮して7.5畳の広さに
ご主人がこだわった玄関ホールの床材は中庭にも使用し、開放感を創出。
靴を脱ぐときにラクなようにと、ベンチとカーブした背もたれを木でつくり、その後ろに棚を設置。

写真:和室

モダンな形を取り入れた7.5畳の横長の和室
7.5畳と横長なのでテーブルを2つ置くことができ、14人が優に座れる。左手の壁と天井のコーナーのカーブが、網代天井の上に設置された建築化照明に照らされ美しい。右手の横長のくぼみは収納。丸い穴がついた扉を上げて、座卓の天板や畳を入れる。

写真:廊下 写真:浴室

照明効果を狙い、
廊下の床にダウンライトを設置

中庭の北側の廊下の床は大理石調のタイル。4つのスリット窓も床と同じ白で統一。その窓前に埋め込まれたダウンライトの灯りが、夜、ガラスに反射し窓が照明のようになって美しい。「リビングからの眺めが最高」と奥様。

光と風、眺めを楽しむ浴室専用の中庭を設置
1階の北側に配置したサニタリー空間。窓から見える中庭の向こうはトイレ。浴室の入り口にガラスを用い、明るさと開放感を創出。洗面室の天井に見えるのは全館空調の吹き出し口。つねに最適な温度に設定されているのでヒートショックの心配がない。

写真:ダイニングキッチン

既製のキッチンの面材に合わせて食卓上を金属板の天井に
DKの床は大理石調のタイルで床暖房を設置。珪藻土の塗り壁は、ご主人がパターンにこだわり、現場の職人さんに直接頼んだ。ダイニングテーブル上の天井のくぼんだ部分には、アイランドキッチンの側面や扉の面材に合わせて、荒削りした上に塗装した金属板を張った。照明の効果で材料の個性を強調させ、DKに一体感が生まれるようにした。

写真:階段 2Fトイレ

木のドアを斜めにして木の壁に飲み込ませる
2階から1階のリビングを見下ろしている。正面に見える木の壁は、下方が引き戸になっている。木はご主人が銘木店で選んだもので、アフリカ原木の一品物。シャープな印象のアルミの手すりとガラスの階段、角が落ち、表面が削られたようなアンティーク調のレンガタイルの壁(中央)も、ご主人がこだわったもの。

床、壁、天井がぐるりとつながるトイレ
「私たちでは考えられない面白いことをやってほしい」と寳さんに委ねた2階のトイレ。宇宙船をイメージし、錆鉄板のような樹脂の床材を床から壁、天井までアールでぐるりと張った。横長の鏡は収納になっており、上下にはLED照明が埋め込まれている。


スタッフからのメッセージ

大阪ガス住宅設備(株)
住宅事業部 チーフデザイナー 寳 政克

寳 政克さん

本当にいい家とは、高い基本性能や優れた機能性が備わっていることはもちろん、住む人が家にあわせるのではなく、住む人に合った家であること。そのためには、まず、現地に立って、光と風の具合を見て、また夏だったら冬だったらと、敷地の状況を把握することから、設計を始めます。そして、敷地の特性を生かすとともに、お客様の希望、つまり意図するところに応えるかたちを考え、答えを導き出していきます。その結果、「望んだこと以上の成果」だと、喜んでくださるお客様もおり、嬉しく思っております。
設計をやらせてもらえるのは、大変ありがたいこと。今、どのようなものが注目されているのか、今後の傾向は──、など、日々、情報を得て、自分のものにしていくことを心掛けています。
2008年には、「ハコア」という商品で、グッドデザイン賞をいただきました。これからも、大阪ガス住宅設備(株)は、大阪ガスグループの一員として、住まいづくりにこだわりと誇りをもって、安心と信頼の住まいをお届けしていきたいと思っています。

 

DATA
敷地面積/358.12m2(108.33坪)
1階床面積/139.74m2(42.27坪)
2階床面積/125.37m2(37.92坪)
RH床面積/5.36m2(1.62坪)
延床面積/270.47m2(81.81坪)
設計・施工/大阪ガス住宅設備株式会社
URL:http://www.ogj.co.jp/
TEL:06-6222-4318

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

 

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