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わが家はツーバーフォー

わが家はツーバイフォー

自然の力を積極的に活かす先人の知恵を現代的にアレンジして実現した快適住宅

写真:外観全景

▲外観全景。一見、シンプルなボックス型のデザインだが、外部からのさまざまな影響をコントロールする南面の二重構造の外壁が陰影を深め個性的な表情

二重構造の外壁が、外部からの影響を巧みにコントロール

写真:外観遠景▲外観遠景。屋根には太陽光発電のパネルが並ぶ

H様邸は、平成21年度第1回長期優良住宅先導的モデル事業の「住宅の新築」部門自由課題分野に採択された、「地球のリズムと暮らす家ILeco(イレコ)」。ガスや電気などのエネルギーに頼りきるのではなく、光や風、植物など自然の力を積極的に活用することをコンセプトにした住まいである。

特長は、軒(庇)を深くしたり、落葉樹を植えたりすることで夏冬の日射をコントロールするといった先人の知恵を活かしつつ、より現代的なデザインにアレンジしていること。そのひとつに、軒を深くする代わりに垂直に立て、外壁を二重構造にすることで箱の中に箱をつくる、いわゆる「入れ子」状のデザインがある。それにより、外壁と外壁の間に室内でも外でもない空間が生まれ、このゾーンが日射や熱だけでなく、音や視線など外部からのさまざまな影響を巧みにコントロールするのである。

「クーラーが苦手の私たちにとって、この設計は願ってもないものでした。そのうえ、できるだけ自然の力を活かして実現するという考え方はエコロジー、省エネにもつながり、大いに賛同しました」とご夫妻は語っている。

写真:玄関 写真:リビングの吹き抜け

▲玄関。室内も外観と同様、シンプル・リッチな佇まい

▲リビングの吹き抜けは上下階のつながりを高め、光や風を縦横に取り入れる

写真:リビング

▲リビング。隣り合う和室はオープンに使う時のことを意識して、洋風感覚の仕上げに

写真:キッチンとダイニング

▲リビングまでオープンに続くキッチンとダイニングは、いつも家族が集う暮らしの中心の場。
置き家具は焦げ茶色でまとめ、白い空間のアクセントに

写真:トイレ 写真:キッチン

▲LDKと同様に白と焦げ茶色でシックにまとめた、1階のトイレ

▲キッチンのバックヤードには、納めるものに合わせて計画された造り付け収納を効率的に配置

暮らしに合い、四季を通じて好環境を維持する住まいに大満足

建築地は広大な緑地公園に近い高台に位置し、自然環境、教育環境、生活利便性がほどよくバランスする絶好の住環境にある。白いボックスタイプのモダンな建物が背景の緑に映え、周囲にまで明るさをもたらしている。

南面の外壁が二重構造になっているので、開口部が多いにもかかわらず、外からは内部の様子が見えにくい。ところが室内には外からはうかがい知れない開放感あふれる空間が広がり、随所に光と風の通り道がつくられている。建物自体は計画換気を備えた高気密高断熱なツーバイフォーであり、冬は窓を閉じて日差しをたっぷり取り込むことで、家中が自然の温かさに包まれる。

「間取りは、ご家族のライフスタイルや要望を反映しつつ、基本の考え方は崩さず、特に居室間の温度差を極力少なくする『温度のバリアフリー』の実現を目指しました」と、設計担当者。

「そのせいか、どこにいても心地よく、日々快適に過ごしています。モデル事業ということで多少の制約はありましたが、何度も図面を書き直していただいて、家事動線・生活動線なども納得のいくものになりました」と語る奥さま。その明るい笑顔が、満足のほどを物語っていた。

 

写真:2階廊下より子供室を見る

▲2階廊下より子供室を見る。引き戸を多用しているのもH様邸の特長

写真:子供室 写真:子供室

▲子供室には毎日のようにお友だちが訪れ、楽しいひとときが繰り広げられる

▲子供室2室は同じ広さ・しつらえの明るい空間

写真:2階主寝室

▲2階主寝室はウォークインクロゼットに手持ちのタンスを納め、すっきりと

 

DATA
敷地面積/188.88m2(57.13坪)
建築面積/74.25m2(22.46坪)
1階床面積/71.73m2(21.69坪)
2階床面積/55.72m2(16.85坪)
延床面積/127.45m2(38.55坪)
設計・施工/エルクホームズ株式会社
URL:http://www.elkhomes.co.jp

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

 

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