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わが家はツーバーフォー

わが家はツーバイフォー

こだわりの開放的な住まい

ドアを開けたら庭が広がり空間が開放的につながる サプライズのある絶妙設計

建物正面
▲外観は、玄関ポーチのレンガ風タイルと窓まわりのトリミングをポイントにしたシンプルな構成。坂道の傾斜に合わせて、低い位置に地下ガレージが設置され、ガレージは室内と直接結ばれている

玄関前
▲プライバシーに配慮して、室内の様子が見えにくいように門・塀などで視線をカット。門扉の開閉も室内から操作できるように工夫

閑静な住宅街の中に佇むA様邸。その外観は、ご家族のプライバシーを守り、街路からの視線や騒音をカットするために、道路側は比較的クローズドな印象を与えるデザインとなっている。しかし、玄関ドアを開けたとたん、大きなガラス窓を通して前面に庭の景色が広がり、驚くほどの開放感が味わえる。閉ざされた空間から一気に開けるまぶしいほどに明るい空間……。この対比に訪れる人はだれもが感嘆の声をあげずにはいられないだろう。
A様ご夫妻が求めていらしたのも、開放的な住まい。しかし、そのイメージは漠然としたものだったのだが、想いの通じる住宅メーカーとの出会いが「想像以上の満足な結果をもたらしました」とご主人はおっしゃる。
そもそもご夫妻が建て替えを計画されたのは、築30年余になるお住まいの耐震性に不安をもったことがきっかけになった。また、増改築によって部屋数は満たされていたものの細かく分かれ、家族の団らんを重視するご家族のライフスタイルには合わなくなっていたという。
したがって新しい家は、堅牢であることはもちろん、家族で過ごす空間はできるだけ仕切りを少なくし、どこにいてもお互いの気配が感じられるような開放感あふれる構成を望まれていたのである。
その想いに応えて設計された1階のパブリックスペースは、玄関ホールをはさんで右手にリビング、左手にダイニングとキッチンという具合に分けられてはいるが、ホールの外に続くテラスを囲む大きなサッシのガラスを通して視覚的には一体化されている。間にはスリット壁が効果的に配され、つながりを保ちながら双方に落ち着きをもたらしている。また、テラスを建物の中に食い込むように配することで内と外とのつながりも高められ、室内外がひとつに溶け合って、豊かな広がりとまぶしいほどの陽射しが室内に居ながらにして楽しめる快適な空間になっている。

 

玄関
▲玄関ドアを開けると正面のテラス、庭まで視線が抜け、驚くほど開放的。明と暗の対比を計算した見事な設計といえる
リビング
▲リビングから玄関ホールを見ると、リズミカルに並ぶスリット壁が適度な目隠しに。スリット壁の奥に見えるのは軸を飾るスペース

リビング
▲リビング。色数も装飾も極力控え、ムクのチーク材による床の質感を大切にしたインテリアは、A様邸に共通するしつらえであり、ご夫妻の美意識が息づく
庭
▲庭からの眺め。テラスはリビング(左)とダイニング(右)とのあいだに食い込むように配され、室内外を自然に結ぶ


機能性にも配慮され好みのテイストで彩られたわが家に家族全員大満足

ダイニング
▲大きな窓からの庭の眺めと、たっぷり差し込む陽射しが居心地のよさを高めるダイニング。食事や団らんの際の落ち着きを重視して、キッチンは北側に独立させている

リビング
▲リビングからはテラス越しにダイニングが垣間見え、空間は分離されていても視覚的につながり、家族が互いの気配を感じ合える

今回、A様は打ち合わせに約1年もの時間を費やし、じっくりと家づくりに取り組まれたのだが、「実はその前に、設計・施工先を決める際もかなり時間をかけました」と、ご主人はおっしゃる。
「当初は、鉄筋コンクリート造の打ちっ放しの壁に惹かれ、著名な建築家にコンタクトをとったのですが、契約を交わさなければ図面は書けないといわれ、断念。また、ある住宅メーカーとはプラン提案まで進んだのですが、こちらの意図が反映されず、前の家と似たようなプランが出てきたうえ、部材も自由に選べないということでお断りしました。その後に出会ったのが今回お願いしたT社です。設計もインテリアも、比べものにならないくらい自由で、希望が的確に反映されただけでなく、よい提案もしてくれましたし、予算的にも希望にかなうものになりました。これは会社の体制もさることながら、ツーバイフォー工法の利点でもあるのでしょうね」と、ご主人。
とくにお気に召しているのは、先にご紹介した1階の空間構成と、ガレージを組み込んだ全体の構成だといわれる。
建物は2階建てだが、坂道に面する敷地の傾斜を活かし、低い部分に地下ガレージを設置。このガレージを建物と一体化し、直接、居室と行き来できるように計画するなど、機能性にも配慮が行き届くプランである。

各部の仕上げについても時間をかけて吟味。床はムクのチーク材を中心に、テラコッタ風タイルを採用、リビングや書斎の壁の一部に外壁と同じレンガ風タイルを用いるなど、随所にご夫妻のご要望が活かされている。また、外壁や窓ガラスに光触媒をコーティングしたものを、キッチンにはIHクッキングヒーターをと、先進の部資材も積極的に採用。24時間計画換気システムの導入により、室内の空気が自然に循環し、「空気環境も快適そのもの」と、ご一家は建て替えによって生まれ変わったわが家に大満足のご様子である。

 

玄関ホール
▲玄関ホールからダイニングを見る。開放感を損なわないように、階段も手すりを繊細な仕上げに
階段

吹き抜け
▲玄関ホールの2階天井まで続くダイナミックな吹き抜け空間は圧巻。すっきりとした壁面を照明の明かりが美しく彩る

玄関ホールは吹き抜けを介して2階ホールともつながり、24時間計画換気システムによって家中が清々しい空気に満たされる
書斎
▲書斎は北側に位置するが、トップライトから降り注ぐ柔らかな光や、レンガ風タイルの壁とテラコッタ風の床が温かな雰囲気を醸成

 

設計・施工/大成建設(株)
URL:http://www.homestyle.taisei.co.jp/

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

 

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