一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

コンテンポラリーデザインにナチュラル感を融合させた端正な木の住まい

EXTERIOR

▲水平・垂直を多用したコンテンポラリーデザインの外観(北側)。 屋根と2階の床はエンジニアリングウッドと垂木で頑強に建設されている。


▲南側は窓を配し内と外が一体化する設計になっている。

バンクーバーのノースショアの山の傾斜地に建つこの住宅「エッジハウス」は、ウェストコーストのコンテンポラリーな美的センスを備えるとともに、自然豊かな環境と調和し、近代建築主義に対して敬意をはらっています。
東側の2階建て部分に、片流れを思わせる傾斜屋根がかかり、もう片方は頂部から真下におりるデザインで、この住宅の名称からも連想されるように、エッジが印象的なフォルムになっています。その垂直部分に配置された大きな窓は2階の階段室の全幅に広がり、暗くなりがちな住宅の真ん中に光を導きます。
外装のスギ材の下見張りは、透明塗料でコーティングされ、西海岸の現代の街並みから醸し出される穏やかな品格が表現されています。

INTERIOR

この住宅は2階建てですが、西側は平屋としフラットルーフにデッキを設置し、近辺の環境を考慮して、控えめな延床面積としています。縦の木目素材を使用した直階段をダイナミックで解放的なつくりとし、玄関ホール、リビング、ダイニングの中央に配置したオープンな設計プランにより、ゆったりとした空間とシンプルな生活動線が形成されています。
リビングの天井は米松構造用集成材梁で構成され、テラスの天井までつながっています。その天窓は内部と外部のシームレス・インテグレーションを表しています。
すべての高級家具とフロアはオーク材を使用し、木材の美しさを引き立たせるために透明仕上げの塗装を行っています。


▲玄関を入ると目前に直階段があり、周囲にLDKが広がる。
リビングやDKは玄関ホールより3段下にあるため開放的であるとともに落ち着いた空間となっている。
 

▲西側にあるリビングは北と南の両側が庭に面している。グレーのアクセントウォールと天井の梁がデザインのポイント。
▲南側に大きな窓を設け、フローリングと収納キャビネットの扉に明るい木目の材を使用した、心地よさと清潔感のあるDK。


▲吹き抜けの階段室の左手(西側)にある窓は垂直部分につけられている。2階ホールから西側のルーフデッキに出られる。
 
▲落ち着いた雰囲気をもたらす北側の主寝室(2階)。奥に、天窓が設置された明るいサニタリー(シャワー・洗面・トイレ)が続く。

 


所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市
延床面積:約320m2(ガレージ面積45m2を含む)
設 計:Kevin Vallely (ケヴィン ヴァレリー)
竣工:2016年2月
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事