一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

豪華さではなく心地よさを追求したハンプトンスタイルの住まい

EXTERIOR 自然環境を考慮したフォルムと材料の選択

外観(北側)
▲ プラットフォーム工法で建てられたこの住宅は、南北に長い大きな敷地の南寄りに配置され、玄関は北側にある。

外観(南側)
▲ 南側にはプールと芝庭が広がり、その先の道路沿いにフレイザー川が流れている。南向きで川岸という立地による強風、日照対策として、軒の出を深くし、外装にウェスタンレッドシダーとシリカ石を、窓やドアに頑丈なツガ材を用いている。

入り江の広大な風景に馴染む外観デザイン

バンクーバーの市内を流れ、B.C.州で重要な水系であるフレイザー川の入り江近くに建つこの住まいのデザインインスピレーションは、「ハンプトンスタイル」です。

北米の東海岸でみられる伝統的なデザインで、風化されたナチュラルな素材感と勾配屋根の組み合わせが特徴的。延床面積465m2という大きさにもかかわらず、自然豊かな川岸の風景に溶け込んでいます。

自分らしさを表現したインテリア

ご家族は30代夫婦と子供2人。仕事・子育てに多忙なご夫妻が望んだ「ハンプトンスタイル」は、見た目の華やかさではなく暮らしやすさ居心地のよさが追求され、自然体で過ごすことができるデザインです。その基準となるのが「自分らしさ」。内装にはフローリングやストーン、タイルを使い、色調はブラウンとホワイトでコーディネート。また、シャンデリアや暖炉を設置するなど、自然素材とクラシカルなイメージをうまく用いて調和させています。

PLANNING 日当たり、眺望のよい南側に生活空間を配置
写真:ダイニング
写真:ダイニング   写真:リビング
写真:キッチン   写真:ワインセラー

室内に陽光が降り注ぐとともに、川面が輝くフレイザー川が眺められるように、南側に日常の生活空間を配置している。メインフロアにはリビングやダイニング、キッチンを、2階にはマスターベッドルームとバスルームを配し、大きな窓を設けている。内外部の境界線をなくすだけでなく、玄関ホールや階段室と一体化した開放的なオープンLDKスペースは、エンジニアードウッド「パラレル・ストランド・ランバー」の梁材を使用することによって実現した。

写真:主寝室
写真:バスルーム   写真:階段ホール

所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市
設 計:スチュワート・ホーワード
竣 工:2011年10月
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事