一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

オープン空間と大開口により、大自然と一体化する住宅

外観
1階はL型プラン。内側はプライバシーを確保できる中庭。左手の廊下の壁の反対側にパントリーがある。


高さ3.3mのガラスのスライディングドアが設置された廊下。玄関ホールからLDにつながる。夏は2階のバルコニーが庇の役目を果たす。

環境と共生するライフスタイルを実現

廊下
住宅は海潮から守るために、
また、ビーチからの視線を遮るために、
海岸線より高い位置に建てられている。
玄関は西側にある。

美しい海原の景観を独占できるこの住宅は、先住民の言葉で「海に面している」という意味をもつトワッセンという町にあります。バンクーバーから車で1時間ほど南下した半島に位置し、東海岸が目前に広がります。
この立地を活かし、最大限の眺望を楽しめるようにリビング、ダイニングとベッドルームを海が望める東側に配置し、L型プランにして、ワンルームのLDKに。オープン空間にするとともに、大きな開口部を設けて、大パノラマを創出しました。室内に居ながらにして、大自然との一体感を味わえます。L型プランは、海からの強風とビーチからの視線を遮る効果もあります。

リビング
ワンルームのLDKだが、キッチンとは天井材を変え、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

キッチン
グレーとホワイトのモノクロームの配色がクールなキッチン。アイランドテーブルを食事用のカウンターが囲む。

マスターベッドルーム     パウダールーム

リビングルームの奥に配置されたマスターベッドルームにも大きな窓が設けられ、海が一望できる。

 

マスターベッドルームに隣接するパウダールーム。トップライトが設置されている。奥がシャワールーム。

 

強度・省エネ性とオープン空間の両立

リビング、ダイニング、キッチンが一続きになったオープンフロア設計は、構造部材I型ジョイストとエンジニアリングウッドPSL梁を使うことにより、高い精度と強度が備わり、実現しました。
2階にはプライベートルームがあります。3室とも北側に並んで配置されていますが、採光・眺望とプライバシーの確保という両面をかなえるため、アングルをつけて設計しています。窓前に立つとまるで1階にいるよう。緑化された屋根を見晴らすことがことができ、フィットネスを行うためのトレーニングジムに利用している東側の部屋から出入りができます。
また、この住宅はエネルギー消費量を大幅に削減するスマートハウスです。建物躯体や窓の断熱性を高めることはもちろん、省エネ性の高い設備・家電を設置し、インターネットを活用してエネルギーの最適制御を行っています。

2階外観
2階にはプライベートルームが3室並ぶ。手前の緑化された屋根に設置されているのはトップライト。

南側外観
南側外観。ライムストーン、ウェスタンレッドシーダー、スタッコ、ガラスといった質感・色調の異なるさまざまな建材を使用し、凹凸やアングルをつけるなど先進的デザイン。


所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州トワッセン
設 計:フリッツ・デ・ブリーズ
竣 工:2014年10月
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事