一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

ウッドフレーム工法によるカナダ初の6階建て集合住宅

写真:6階建て集合住宅「クアットロ3」
▲6階建て集合住宅「クアットロ3」

再開発プロジェクトの一環として

「クアットロ」は、ブリティッシュコロンビア州サレー市内における再開発プロジェクトの一環として、建設が進められており、4棟の集合住宅から構成されています。

昨年の秋に完成した3棟目の「クアットロ3」は、ウッドフレーム(ツーバイフォー)工法によるカナダ初の6階建て集合住宅です。建設のコスト低減を図るだけでなく、持続可能性を備えています。地元産の木材を使用し、ブリティッシュコロンビア州の木材製品の市場拡大に貢献するとともに、建設による炭素排出量を最小限にとどめる効果も期待できるからです。

また、6階建てにしたことで、土地利用効率が高められ、コンクリ―トの高層住宅に頼ることなく木造で、このエリアにおける人口密度を50%上げることができました。

写真:クアットロ   「クアットロ」の全景
    ▲「クアットロ」の全景

 

市場性、環境性を備えた最小のコンドミニアム

「クアットロ3」には、平均で300平方フィート(27.87m2)のユニット(住戸)が56戸あり、現在、カナダで販売中の最小のコンドミニアムといえます。豊かなアメニティーとサービスの行き届いたカナダ郊外にあり、低価格なため、若い世代の家族にとって、求めやすく、斬新で創造的な住まいとして注目されています。

道路に面したユニット(住宅)は、下階部分が小規模オフィス(SOHO)にもなるメゾネットプランで、道路から直接入ることができます。

▼「クアットロ3」の展示用ユニット
写真:リビング   写真:キッチン
   
写真:ダイニング  
     
写真:ベッドルーム   写真:バス

「クアットロ3」のデザインとディテール

写真:クアットロ3

外観デザインは都会的で、伝統的デザインと現代的表現の融合が試みられ、永続的であると同時に新鮮な印象を強めています。

外壁はツーバイシックスで組み立てられ、窓には複層ガラスが入っています。中廊下とエレベーターシャフトの壁はツーバイシックス、各住戸を隔てる壁と室内の壁はツーバイフォーとツーバイシックスの混合壁組立です。床組立は工場生産のウッドジョイストから成り、屋根は工場生産のトラスとウッドジョイストの組み合わせによりできています。

エクステリアの魅力は、豊富に使われている木材のディテール、ブリックとエッジが斜角のサイディング(brick and bevel-edged siding)、装飾的街灯、そして、ウエストコースト特有の気候に対処するために設計された雨除けテクノロジーによるビルディングエンベロープ(rainscreen-technology building envelope)にあります。大通り沿いの広めの歩道は、居住者と近隣の人たちの、ちょっとしたコミュニティーの寄り合い場になっています。


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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事