一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

ふんだんに用いたダグラスファーが快適な住み心地と環境との調和を実現

写真:外観

写真:エントランスホール

この家の設計のポイントは、オーナーが数々の日常業務から解放され、リラックスして英気を養える場を提供することにあった。そのため担当の設計事務所は、初めから海を見渡す自然環境にマッチしたシンプルな木造構造をイメージした。木材こそがこの家のデザインイメージの核となると考えたのである。

建設地は丘陵地にあり、眼下にはバンクーバー市のすばらしいパノラマ景観が広がる。建物はL字形で、その短辺の部分にリビングルームを配置した。ここはガレージの屋上部分にあたり、他の部屋と離れているため、プライバシーが守られている。また、家の中で一番、すばらしい景観を楽しむことができる位置にある。眼前にはプール、テラス、芝生の庭が続き、周囲の樹木が生長すれば、景観はさらに好ましいものになるだろう。もちろん、1階の他の部屋からも、2階の寝室からも海の景色を楽しむことができる。

建物の下地材、壁の被覆材と外装にはダグラスファーをふんだんに用いた。構造体はツーバイフォーとツーバイシックス材で構成され、大きな窓を設けるため、主な開口部のフレーミングにはスチール材も使っているが、基本的な構造はツーバイフォー工法である。また、スチール材の柱や梁を木材で覆うことで、ウッディな雰囲気を損なわないようにしている。屋根の形はこの建物の特長のひとつで、深い軒の出が陰影を深めている。と同時に、南に張り出す深い軒は外壁の劣化を防ぎ、夏の強い日差しを遮り、窓から入る太陽熱を弱めるためにも役立っている。

写真:リビングルーム

写真:キッチン

写真:2階屋外リビング


所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市郊外
設 計:ドン・スチュワート
竣 工:2008年8月
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事